20歳のIBSの僕が○○やってみたら…

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結局質のいい読書をするにはどうすればいいの?がまとめられた本、発見

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「質のいい読書をしたい!」というのは全読書家共通の悩みではないかなと思います。

 

僕自身も久々に本を読み始めた当初は

読書をするにも時間がかかるし、ノートに書くにもどこをどうまとめたらいいのかわからない!」と四苦八苦していました(笑)

 

そんな時にこちらの本を読んで今の読書の方法を確立したという本があるのでそちらを紹介していきます!

 

今回の議題で引用させて頂くのは「読書の技法」著:佐藤優さん

 

 

 

著者の佐藤優さんは元外交官主任分析官でビジネス系の本やコラムでお目に書かれた方もいらっしゃると思います。

そんな佐藤さんは蔵書の冊数はなんと4万冊、収納スペース全体だと7万冊に上るとんでもない読書家の顔も持たれています。(7万冊ってどんだけの本が並んだらその本数になるんでしょうかね…)

今日はこちらの本から「結局質のいい読書をするにはどうすればいいの?」や僕自身がこの本からどのように読書法を変えていったのかを見ていきましょうー!

<質のいい読書=○○すること>

さっそく結論から。

質のいい読書をするには「自分が今から読む本がじっくり読む本か軽く読む本かを自分で判断する」というのが重要なんです。

 

読書のかなりの時間を費やせる!という場合は別ですが、そうはいかないのが世の常というもので。

 

特に働いている方だと読書に取れる時間もかなり限られてくるのではないでしょうか?

 

その中で質の良い読書というと自分で判断するのがかなり重要というわけです。

 

佐藤さん曰く、本には3種類あり、

・簡単に読み流せる本:わかりやすい新書

・そこそこ時間がかかる本:標準的な教養書

・ものすごく時間がかかる本:語学や数学の教科書

(本書より引用)

 というように分けられます。

ここでのポイントは「読む時間と本の水準との直接連関はない」ということ。

 

直接連関ってなんだ?となりますが、要するに「読む時間が長くなるからと言ってその本がめちゃくちゃいいわけではないし、短いからと言ってその本が読まなくていい本というわけではないよね!」という感じでしょうか。

 

まあ、漫画でわかるシリーズとかさっと読めるけど内容的にはどの教養書よりもわかりやすい!という本もいろいろありますもんね~

 

個人的にはこの種類のわけかとを自分なりにさらにアレンジを加えまして、

・簡単に読み流せる本:基本的な知識は一回読んだことがある+αで新たな知識が載っている新書

・そこそこ時間がかかる本:自己啓発本やビジネス書

・ものすごく時間のかかる本:新たな知識を学ぶ本、古典的名著とよばれるもの

 

としています。

 

特に古典的名著はそれを読むための予備知識なども必要な場合があったり、一度読むと読み終わるまでに半年や1年かかるというのもざらにあるんですよね…

<速読の目的は○○すること>

「じゃあ、その3種類を見分けるためにどうすればいいんだよ!」ってことですが、

 

この時に使うのが速読です。

 

速読というと「早く本を読む!」というイメージですが、佐藤さんによると

速読の目的は読まなくてもよい本をはじくこと

(本書より引用)

と書かれています。

 先ほども書いた通り、現代人は特に時間に追われているもので

 

現在働いていて1か月に1冊ないしは2冊読んで平均寿命まで読書したとしても

1年:12冊~24冊

30年:360~720冊

50年:600~1200冊

と一生の間に読める本というのは非常に限られています。

 

多くて1200冊でできるだけ質の高い本を読むとなるとこの「速読」という技術がどうしても必要になるというわけです。

 

ここで「読むのに時間がかかるほど難しい本は?」というのが気になるところ

佐藤さんによると、難解な本というのは2種類に分けられておりこれを区別するためにも速読が使えるということです。

 

1つ目:

概念が錯綜しており、定義がいい加減で論理構成が崩れている本

(本書より引用)

例えば、木というものを説明している本があったとして

・木という概念はそれっぽい葉っぱがあったらそれは木だ
・木というものを定義したときここでは「何か生えてる植物とする」(なんにでも当てはまりそうですね)

・以上のことから木というものは何か生えているもので葉っぱが生えているものだといえる。

といった感じでこの本ははいったい何を伝えたいのか?が見えてこないものはこの種類に当てはまっているものが多い印象です。

このような本はさっさと閉じるのが得策ということですね(笑)

 

2つ目:

議論が積み重ね方式になっているため覚えなくてはいけない出来事、押さえないといけない事実関係が多く、読むのに時間がかかる本

(本書より引用)

古典的名著と言われるものがこれに当てはまりそうです。

 

覚えなくてはいけない出来事や現象、押さえないといけない事実関係があり、結局読むのに時間がかかる本はこの2つ目に当てはまります。(ゲームとかでも初見でやるとほぼクリアできないけど攻略サイトや動画などを見てから挑むとクリアできるみたいな(笑)

 

このような本は、基礎的な知識が備わると少しずつでも自分の知識につながるため難解な本でもこの2つ目に該当しているのを読み進めればいいというわけですね。

 

なので、難しい本でも簡単そうに見える本でもまず速読をしてじっくり読むか、速読をして終わるのかに判断するというのが大事というわけです。

 

<速読にも2つの種類があるってよ!>

その速読にも2種類ありまして、その名も「超速読」「速読」。

普通の速読はだいたい400pの本を30分程度で読破する方法。

この「読書の技法」がだいたい300pなので、20分程度で読破してしまう計算です。

普通の速読でもたった30分で読破できるのでこれでも十分早いのですが、さらに上を行くのが「超速読」です。

この「超速読」はなんと5分で読破するという方法。

しかしお忘れなく、速読の目的はあくまで「読まなくてもいい本をはじき出すこと」全部この5分で理解してやろうというわけではないです。

 

この超速読は早い話が「試し読み」というわけです。

 

本を買うときに試し読みをする人というのは多いと思うのですがあれは質のいい読書をする上ではかなり必要な作業ということなんですね~

 

<haruがこの本を読んでみた結果...>

・読書のスピードが上がった

言わずもがな読書のスピードは格段に上がりました。

 

この本を読む前までは、「なんでもいいから全部吸収してやる!」といった感じですべて読み、すべて書くという感じでしたが

 

今となっては「自分が必要としている部分を抜き取ってまとめていけば本はええやん!」とある意味で割り切って読書するようになりましたね。

 

1か月で2冊以上本が読めるようになったというのは間違いなくこの本のおかげといえます。

 

・読書が続くようになった

こちらも大きな効果としてあったもの。

 

皆さんも経験あると思うのですが、全部読もうとなると「読書ってめちゃくちゃしんどい!」となってしまって気づいたら積んでいるというものになってしまうんですよね~

 

それが、最初の速読の部分である程度自分が気になるところをピックアップしているので楽しみがずっと続くといった感じなんですよ!(ずっと大好物がくるみたいな)

 

そのため読書に関しては3日坊主というのは格段になくなりましたね。

 

そういう意味でも「興味をもって何でも読む」というのはかなり必要なんだな~と気づきました!

 

<まとめ>

ということで今日は佐藤優さんの「読書の技法」から結局質のいい読書をするにはどうすればいいの?というのを見ていきました。

 

まとめると

・質のいい読書をするには自分が今から読む本がじっくり読む本か軽く読む本かを自分判断するのが重要だよ!

本の種類には3種類ある!

・判断するために速読をすると読まなくてもいい本をはじきだすことができる!(速読は早く本を読破するためにするものではないよ!)

 

ということでした。

 

速読を追い求めるのはよくないものの、速読自体は全体の本の構造もわかりやすくなるので一度やってみてはいかかでしょうか!

 

「読書の技法」には読書ノートの作り方や、勉強にも生かせる本の読み方など

 

これから本を読む人やもう一度本の読み方を見直したい人にもおすすめな一冊なのでぜひぜひご一読ください~

 

では、また次回!

 

<参考文献>

「読書の技法」著:佐藤優さん